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「愛する夫のためなのに、後見人になれないの!?」

 先日、60代の女性が私の事務所にやってきた。夫は都内に賃貸ビルを所有していたが認知症がひどくなった。もう自分でビルを管理できなくなったため妻である自分が夫の後見人となって、代わりにビルを管理したい。そのための相談だった。

 後見人の申立をするためには、裁判所に財産目録を提出しなければならない。そのため相談時に夫の預金通帳などを持参するように言っておいた。持参してもらった夫名義の銀行の預金通帳を見るとびっくり!毎月何百万円もの引き出しが何年も続いていた。妻が2人の生活費のために引き出したり、妻のカード利用の引落がされていたり。1冊の通帳で何千万円もの大金が引き出されていた。夫と妻の財産はすべてゴチャゴチャになってしまっており、どこからどこまでが夫の財産なのか判別できない状態。

 女性に理由を聞いてみると、
「私たちは生涯愛し合うことを誓い合ったんです。だからずーっと前からお財布も1つなんです!!何か問題ありますか?」
「このような状況では、家庭裁判所はあなたを夫の後見人と認めてくれないかもしれませんね」と伝えた。

 深い深い夫婦愛には大変感動したが、妻が夫の後見人となるには、2人の財産を明確に区別して管理していくことが求められる。さらに、これまでも財産を明確に区別してきたという過去の実績が求められることもある。なぜなら、後見人が認知症の夫の銀行預金を自分のために勝手に使うことは許されないから。又、過去にそういうことをしていた人(故意でなくても)に、家庭裁判所は後見人になることを好まない。

 ご本人の意向でダメを承知で妻を後見人候補者として成年後見の申立をした。が、やはり家庭裁判所は妻を後見人と認めず、遠く地方に住んでいる長女を後見人とする審判を下した。

 家族の絆が深ければ深いほど、財産の区別は難しいかもしれない。「これは夫のもの、これは私のもの」と日々明確に暮らしていないものだから。しかし、後見人制度は認知症などの人の財産を保護するものだから、後見人が悪用しないような厳しくチェックするシステムにのっとっている。

 ぜひ、あなたの愛する人が将来後見人を必要とするときの参考に。
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大橋恵子&パートナーズ

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