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血のかよった遺言書

 こんにちは。古株の高野です。
 日夜、事務所と学童の往復にあけくれております。

 さて、先日、公正証書遺言の作成に携わりました。
 遺言者は85歳のおばあちゃん。子どもは三人いるけれども、同居している長男に夫から相続された自分名義の自宅をすべて相続させたいという内容の遺言を遺したいと考えておいででした。しかし、当初から心配されていたのが、財産をもらわない娘二人が不満をもたないだろうか、自分が死んだ後に、この遺言書がもとで諍いになったりしないだろうかということでした。そこで、お勧めしたのが、遺言書の中に「付言事項」をいれたらどうかということ。「付言事項」とは、遺言書の中に、家族への想いや、自分亡き後の希望などを自由に自分の言葉で遺すことで、法的な効力はありませんが、最後の生のメッセージということで、遺産争いの抑止力としての効果も高いとされています。遺言書作成マニュアルなどでは、〝こういう理由でこういう財産の分割にした〟ということを付言事項に書いておくとよいと指導しています。おばあちゃんにもこれをお勧めしたわけです。

 ところが、おばあちゃんが書いてきてくださった付言事項は、この趣旨とは少し異なるものでした。三人の子どものそれぞれの幼稚園の頃の思い出、○○はこういう子どもだった、△△はこういう子どもだった、ということが淡々と綴られていました。それは、お母さんの言葉でした。自分の原点に戻れるような言葉でした。もしも、母が死んでこの遺言書が遺されていたら、今の自分が恥ずかしくなるような、そんな言葉でした。
 公証人に公正証書にしてもらい、りっぱな体裁になったこの遺言は、財産の分割という冷徹なことが書いてありながら、どこか暖かいすばらしい遺言書となりました。

 公証人の「この付言事項でこの遺言に血がかよいましたね」という言葉がとても心にのこりました。
 
 付言事項おそるべし。型にはまった付言事項ではなく、こんな遺言書自体の性質を変えてしまうような付言事項を書けるように、良く生きていきたいものですね。
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